中国人民解放軍総装備部防化研究院の某研究所はこのほど、中国陸軍の軍人の体型の特徴に関する調査を行い、体型のデータバンクを作成した。同プロジェクトの責任者の丁松涛氏によると、新しいデータの応用に伴い、中国陸軍の装備に新たな「基盤」ができ、データバンクに基づいて生産する装備を使用すれば任務の遂行がより順調になるという。
データによると、改革開放以来、国民の生活レベルの向上に伴い、中国軍の兵士の体格は大きく変化した。20年前と比べて平均身長は2センチ伸び、ウエストは5センチ増加。体型の変化に伴い、装備の「基盤」を調整する必要がある。30年前の体型に基づいて設計・製造されたある型の戦車は、現在の体格だとやや窮屈である。また、歩兵銃の銃床は短く、射撃精度に影響する。
今回の体格の基礎データは、調査項目が従来の7項目から28項目に増え、データバンクに初めて人間工学の指標を組み入れ、「人と装備の一体化」に最大限努めた。手の筋力のデータを取り、拳銃の引き金を引く最もよい力加減を把握し、力が強すぎて射撃精度が落ちたり、引き金が緩すぎて発火するという問題を回避した。
同データバンクはこれまでに、砲兵、装甲兵、工兵、化学兵などの多種の装備の設計に科学的根拠を提供してきた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年2月18日