中国初の空母「遼寧艦」の乗員は艦内でどのような生活を送っているのだろうか。これは読者が関心を持つ話題だ。
記者はこのほど、この「海上都市」に足を踏み入れた。
遼寧艦の飛行甲板の下は10数層の構造になっており、3層目に入ると迷路に迷い込んだような感覚になる。いたるところに通路と船室があり、空母内部の通路をすべて合わせると数十キロに達する。空母内部の構造の複雑さが想像できるだろう。
遼寧艦には3000以上の船室があり、1000人以上が船室の中で暮らしている。空母内部の通行には多くの決まり事がある。例えば艦首に向かう場合は左舷(通路の左側)を歩き、艦尾に向かう場合は右舷(通路の右側)を歩く。はしごを登り降りする場合、登る人が優先となる。
船員が直面する一つ目の課題は、道に迷わないことだ。空母内では道やドアを覚えるのではなく、ドアのナンバープレートを覚える。これにより自分のいるエリア、何層目にいるのかが分かり、船室の位置を正確に特定できる。新米は乗船後、1ヶ月内によく出入りする船室へのルートを覚え、自分が生活する船室から作業する船室まで10分内に到着するよう求められる。
空母は体積が大きく、機能が全面的で、長期間の滞在となることから、「海上都市」と呼ばれている。空母はまるで一つの小さな社会のようだ。空母乗員の生活条件は、その他の艦艇よりもすぐれており、現代的な食堂、スーパー、郵便局、ランドリー、フィットネスルーム、ごみ処理施設などがある。この昔は想像もできなかった条件が、空母で現実となっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月13日