クリミア危機はまずキエフの「色の革命」に対するウクライナおよび周辺情勢の反発により近く、「ロシアの版図拡大」はロシア政府が綿密に立てた計画ではないようだ。クリミアおよびウクライナに対するロシアの姿勢を変えさせるには、西側はロシア締め出し戦略を抜本的に反省する必要があるだろう。ロシアと西側の緩和および妥協は相互的なものでしかあり得ない。
冷戦終結後、米国と西側は軍事攻撃と制裁を発動し続け、強力な挑戦を受けることがなかった。これによって力を模範とし、天下に号令する悪習が培われた。ロシアの今回の行動は彼らに対する容赦ない反撃のようだ。もちろん、それが国際法上完全に通用するかどうかについては、小さな弱みさえもつかまれるものだ。
世界は道理をわきまえ、国際法を重んじる必要がある。だがこれを徹底するには、道理と法の重視を国際社会の揺るがぬ至高の原則とする必要がある。ダブルスタンダードをはびこらせ、西側に有利なこと、米政府にとって有利なことを遵守すべき道理や法とさせてはならない。クリミア危機を通じて、全世界、特に西側は率先してこの問題をはっきりさせる必要がある。この危機の最終的結果が西側利益至上主義のまた新たな実現となってはならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年3月18日