夫人外交を紐帯とする中米関係、ソフトな調整を迎える
ミシェル婦人の訪中で政治問題について触れられないことが確実視されているが、輿論は訪中の意図を巡り政治面から憶測を進めている。
昨年6月の中米首脳会談より、両国は新型大国関係を構築することで合意に至ったが、中日関係、防空識別圏、南中国海問題などの面で、中米間の矛盾と対立が続いている。オバマ大統領は4月のアジア歴訪で、中国を通り過ぎるルートを選択した。これを受け輿論は、ミシェル夫人の訪中の裏にある、政治的シグナルに注目している。
外交学院教授の李海東氏は、「表面的には政治に関連しない訪問であるが、米国の大統領夫人の単独訪中には、言わずと知れた政治的意義が含まれている。オバマ大統領の今年の対中外交の一環として、ミシェル夫人の今回の訪中は時宜にかなっている」と分析した。
李氏は、「歴史的に見ると、中米関係の発展の中で、指導者のリーダーシップが重要になっている。ミシェル夫人の訪中から間もなく、中米首脳会談がオランダの核安全保障サミット期間中に開かれる。国家元首は政治的信頼関係について語り、夫人は民間の理解を促進する。現在の複雑な中米関係の中、指導者の家庭による活気ある相互交流は、中米関係のソフトな調整である。この調整は中米関係の長期的な発展のために必要だ」と語った。
李氏は、「ミシェル夫人は子供を連れて訪中し、ブログの中で中国に対する見聞を新たにすると約束した。これは両国にとって、得難い公共外交活動だ。大統領夫人の立場から米国の若者に中国を紹介し、米国国内に真の中国の印象を伝える。このような相互認識は、中米関係の長期的な取り組みだ」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年3月20日