西側には依然、敬意に値する強大さがある。だがそれはすでに、世界を支配できる強大さではない。西側は一歩引き下がれば世界が広々と開ける。もし西側利益至上主義にしがみつき、世界「統治」を依然望むのなら、いくら強大な西側国でも自分が力不足で、至る処に危機がはらんでいることをひしひしと感じるだろう。
ロシアは一体西側の長期的圧迫を受けて「反発」「反抗」しているのか、それともプーチン大統領の下で帝国「拡張」の道を再び歩んでいるのか、それともクリミア危機は複数の要素を兼ね備えたメッセージなのか?モスクワの今回の挑戦の性質への認識は、この世界に対する西側の基本的メンタリティーを反映している。
西側はすでに自らの利益の境界を極限にまで拡大しており、時に他国の「玄関先」にまで進出するだけでなく、他国の「家の中」にまで進入する。西側は政治、心理的縮小を行い、世界がはっきり見えるだけの距離を保つ必要がある。世界の「複雑性」は決して邪悪の代名詞ではない。西側は多元性の尊重を学び直さなければならない。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年3月27日