中国の習近平国家主席が欧州を訪問している。習主席はここ数日、オランダとフランスで相次いで寄稿を行い、「友人は歩むほど近づき、善意の言葉を語るほど親しくなる」「輝かしい二大文明の交流と相互参考によって両国民間の心の距離が近づいた」と指摘した。(文:葉小文・本紙特約論説員、中央社会主義学院第一副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
中国と欧州という輝かしい二大文明を回顧すると、人類の思想に重大な影響を与えた古代の智者が4人いる。すなわちソクラテス、孔子、釈迦、イエスだ。彼らは哲理に満ちた、代々伝えられる言葉を多く残した。古今東西を貫き、現代にも当てはまる道理を持つ言葉が4つある。
――孔子は東洋でこう語った。「己の欲せざる所、人に施す勿かれ」「己立たんと欲して人を立て、己達っせんと欲して人を達す」
――イエスは西洋でこう教えた。「何事でも、自分にしてもらいたいことは、ほかの人にもそのようにしなさい」
現代世界において米国は唯一の超大国であり、欧州にも若干の発達した守成大国がある。中国は途上国の中で急速に発展している、最大の新興大国だ。いかにして新興大国の台頭と守成大国の対立・衝突という歴史の呪いを解き、非衝突、非対立、相互尊重、協力・ウィンウィンを実現するか?まさに孔子とイエスが述べたように互いに「己立たんと欲して人を立て、己達っせんと欲して人を達す」ことが重要だ。
――釈迦は東洋でこう語った。「貧富貴賤に関わらず、一人一人に平等に接しなさい」
――ソクラテスは西洋でこう強調した。「真摯な愛を捧げなければならない」