中国は成長を続ける実力を十分に活用し国家利益を維持することを強調すると同時に、自国の発展にはまだ多くのボトルネックが存在することをはっきり認識するべきだ。国家統一はまだ終わっておらず、領土の保全、民族の団結、国家発展の道の選択は、多くの外部からの課題に直面している。周辺諸国の統一・分裂問題も、中国の国家安全の潜在的な脅威となっている。中国は今後長く開発途上国という位置付けに基づき、国内改革の発展に焦点を絞るべきだ。実力に見合わぬ外交資源の濫用、「帝国的な発想」の推進、主権を軽視する外交の展開は許されない。
中国は平和共存五原則に新たな中身を与え、これを多国主義、共同発展の促進、国際安全の維持、世界文明の多様性の尊重、国際関係の民主化推進の旗印にするべきだ。新興世界は、「社会進化論」が強い勢いを保つ世界で、発展と超越の権利を維持する必要性を十分に認識している。主権の最重視は手放すことの出来ない武器であり、大国と小国の平等および調和の原則は握り続けなければならない道具だ。
中国は政策と理論の空虚な弁論に陥るのではなく、情勢の変化に対応する具体的な実践の中で経験を積み重ね、実務的に調整し、周辺諸国の内外政策への影響力を強め、国際問題への参与を強めるべきだ。その中で、いかに外交政策の連続性を維持し示すかという難題を、適切に処理する必要がある。このような取り組みは、現在すでに進められている。(文=暁岸)
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年4月29日