殺傷能力を持たない指向性音響装置
指向性音響装置は、殺傷能力を持たない新概念の武器で、近年特に好評を博している。同装置は音響の伝播方向を正確にコントロールでき、遠距離の呼びかけと警告を実現できる。米海軍は同装置を、海賊駆逐とテロ攻撃の防止に率先して使用している。同装置はまた強い騒音を出すことができ、聴覚器官と中枢神経を刺激し、意識を失わせ、行動能力を失わせることができる。そのため同装置は、暴動者の駆逐など、都市の治安維持に使用されている。
同装置は他にも、海上施設に何本もの防御線を構築できる。例えば1000−3000メートルの範囲内に入った不明の船舶に対しては呼びかけと意思疎通を行い、100−1000メートルの範囲内に入った場合には警告を出すことができる。相手側が命令に従わず接近を続けた場合、音響出力を上げることで、相手を傷つけずに行動能力を失わせる。海上法執行船にもこの設備を搭載し、中国の合法的な権益を保護することが可能だ。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月9日