「スコボロジノ―漠河」石油パイプラインは、ロシア極東から中国に石油を供給する主要ラインだ。
中ロは1994年より石油パイプラインの建設について検討を始めていたが、日本もロシアの石油を欲していた。ゆえにロシアのパイプラインがどこに向かうかという問題を巡り、中日両国の対立が生じていた。日本は以前、競争の中で有利になったことがある。ロシアは内モンゴル方面から中国の大慶市に石油を提供する「安大線」パイプライン計画を断念し、太平洋沿岸から日本に石油を提供する「太平洋パイプライン」に変更した。
しかし日ロは資金面の問題で合意に至らなかった。ロシアは太平洋パイプラインの支線である「スコボロジノ―漠河」パイプラインを建設し、中国への石油供給に転じた。このパイプラインは、2011年1月1日より使用開始されている。
習近平国家主席が2013年にロシアを訪問した際に、中ロのエネルギー協力が強化された。中国はロシアに対して、「スコボロジノ―漠河」パイプラインの2期工事を建設し、石油供給量を倍増させるよう提案した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月21日