習近平国家主席は20日に上海で、ロシアのプーチン大統領と会談し、「中ロの包括的・戦略的パートナーシップの新段階に関する共同声明」を発表した。これまでのその他の共同声明と比べ、今回の声明文の3分の2が、両国の世界重大安全問題に対する原則的な立場の説明となった。
実務的な協力を強化
中ロの包括的・戦略的パートナーシップの構築には、伝統的な歴史の源もあれば、現実的かつ切実な需要もある。中ロは友好的な隣人であり、国際舞台の重要な力でもある。双方が全面的・多層的・実務的な協力を発展させることは、両国の安定と繁栄、世界の公平・正義の促進、世界の平和的な発展の維持にとって重大な意義を持つ。
華東師範大学ロシア研究センター副主任の楊成氏は、「この共同声明は想像を超えるもので、十分な内容を持つ。習主席は、両国の協力は既存の成果に満足してはならないと強調した。中ロは互いに、唯一の包括的・戦略的パートナーシップを結ぶ国であり、両国のハイレベルな関係は、政治、経済・貿易、エネルギー、ハイテク、航空・宇宙事業などの協力分野で十分に示されている。そればかりではない。双方はこの関係をさらなる高みに押し上げようと決意している」と指摘した。
楊氏は、「中ロの包括的エネルギーパートナーシップという概念が初めて提唱された。これは両国が追い求める全面的なエネルギー協力にふさわしい。中ロが戦略的パートナーシップを促進する枠組み内で、包括的エネルギー協力は両国関係の実務重視、ウィンウィン、相互補完の特長を際立たせた」と分析した。