多国間協力の革新
中ロ両国は共同声明の中で初めて、「網状パートナー外交を展開するさまざまな取り組みを支持する」と表明した。共同声明は、「網状パートナー外交とは、国際事業においてパートナーの協力のフレキシブルなメカニズムの構築を目的とする」とした。
中国社会科学院上海協力機構研究センター秘書長の孫壮志氏は、「この斬新な発想は、中ロ多国間外交の開放性を示しており、各組織・メカニズム間の協力を促し、良好な交流を形成する」と指摘した。
楊氏は、「網状パートナーは、中ロ両国が世界と地域の問題対策の中で団結と対話をより重視することを表明した。両国は多国籍組織への参加を拡大し、より信頼性の高いメカニズムの支柱を勝ち取る。中ロは、両国は複雑な国際・地域情勢を迎え、全力で開放・協力を促進する必要があると認識した。これは中ロ戦略的パートナーシップが、第三者に向けられたものではないことを、別の面から証明している」と語った。
共同声明は、「双方はアジア信頼醸成措置会議(CICA)の枠組み内での協力の深化を希望しており、同枠組み内での立場を密接に調整していく」と表明した。両国はG20、BRICs、上海協力機構、中・ロ・印などのメカニズムの柔軟性および高効率を積極的に評価している。またロシアは、中国が提案した「シルクロード経済ベルト」の建設の重要性を認めた。
李氏は、「中ロはシルクロード経済ベルト、ロシアのユーラシア横断鉄道の建設を結びつけ、両国の経済・貿易の交流、近隣地区の開発と開放を促し、ユーラシアの交通路と巨大な市場を共有すると表明した。これは両国が地域発展の大環境の中で戦略的な合意に達していることを意味し、シルクロード経済ベルトの長期的な発展にとって極めて重要なことだ」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年5月21日