資料写真:日本の自衛隊の艦船の編隊航行
共同通信社の4月30日の報道によると、防衛省の官僚は30日、自衛隊が5月に離島を取り戻す軍事演習を実施すると発表した。演習は5月中旬に数日間にわたって実施する予定だという。日本と中国の関係が東中国海の無人島を理由に緊迫状態にある中での実施となる。「環球時報」が伝えた。
記事によると、陸・海・空自衛隊から約1300人が今回の演習に参加する。日本の南西部の奄美諸島での演習を通して、中国が釣魚島周辺で日々強硬になる姿勢に反撃することが目的である。
今回の演習では、無人島への上陸訓練も実施する。陸上自衛隊は海上自衛隊の佐世保基地から船で奄美諸島に向かい、小型船を使った無人島への上陸を試みる。防衛省の官僚によると、海上自衛隊も海上での実弾演習を実施する。陸上自衛隊の離島防衛専門部隊「西部方面普通科連隊」が筆頭となり、遠く離れた島嶼を奪い返すための上陸演習を行う。
また、中国国防部報道事務局によると、中ロ両国は5月下旬、上海周辺の東中国海の海域と空域で合同演習「海上協力-2014」を実施する。これは中ロ両軍による恒例の演習であり、両国海軍が初めて釣魚島の北西海域で行う合同演習でもある。
中国海軍軍事学術研究所の李傑研究員は、オバマ米大統領がアジア4カ国歴訪時に示した「一方の肩を持つ」態度は中国を不満にさせたと見ている。
李傑氏によると、オバマ大統領は今回のアジア4カ国歴訪で、釣魚島の『日米安全保障条約』適用を公の場で表明しただけでなく、フィリピンと防衛強化協定を締結し、これらは中国の領土保全と海洋権益に重大な試練をもたらしたことは明らかである。
また、李傑氏は、「中ロ合同軍事演習の情報はちょうどオバマ大統領の歴訪が終わった翌日に発表された。さらに、実施場所は東中国海であり、釣魚島問題に対するものでもある。中国は軍事演習を通して領土保全の決意を示し、連合作戦の実力と能力を示し、米国に対して警告、威嚇する」と話した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2014年5月4日