中ロ海上合同演習「海上連合―2014」の開幕式が20日午後、上海呉淞軍港で開かれた。イタルタス通信は、「プーチン大統領は港に到着後、習近平国家主席に歓迎された。両国首脳は共に検閲台に立ち、海軍儀仗隊を検閲した。両国元首はその後、合同演習の監督部ホールに入り、両軍の代表者と接見した」と報じた。
20日付の香港紙『明報』は、「両国首脳の出席は、中ロ軍事演習の歴史、世界の軍事演習の歴史においても前代未聞だ。同演習には14隻の水上艦艇が参加し、ロシアが6隻となっている。他にも中国の2隻の潜水艦と9機の固定翼機、艦載ヘリ、特戦部隊などの兵力が参加する。ロシアの6隻の艦艇は太平洋艦隊の主力のほぼすべてであり、中国も三大艦隊の参加によって先例を作った」と報じた。独ベルリンの国際問題専門家は、「中ロの同演習に対する重視は、西側諸国でも稀なほどだ」と語った。
中ロ首脳会談が20日午前に開かれた。双方は会談後に「中ロの包括的・戦略的パートナーシップの新段階に関する共同声明」を発表し、エネルギー、電力、航空、通信などの契約書の調印に立ち会った。同声明は、中ロの包括的エネルギーパートナーシップを構築するとした。同声明は、人権、気候変動、ウクライナ危機、シリア、パレスチナ・イスラエル、アフガニスタン情勢、朝鮮核問題などの数多くの面で、中ロの協力を強調した。イタルタス通信は、「共同声明によると、ロシアと中国は他国の内政干渉、一方的な制裁の呼びかけ、他国の憲法体制の変更を目的とする資金援助や支援に対抗することになった」と伝えた。