日本の英字誌『ザ・ディプロマット』(電子版)の5月17日の報道によると、習近平国家主席は中国人民対外友好協会設立60周年の記念式に出席した際に、「中国は平和発展の道を歩み続ける」と表明した。習主席の発言内容は、中国の一貫した立場と一致しており、歴史も中国の善意を裏付けている。新華社は習主席の発言を引用し、「中華民族の血には、他者を侵略し世界で覇を唱える遺伝子がない。中国人は、国が強くなれば必ず覇を唱えるという論理を受け入れない」と伝えた。
ニューヨーク・タイムズの中国関連ブログ「Sinosphere Blog」は、「習主席の発言は、中国人民解放軍総参謀長の房峰輝氏の、ワシントンの記者会見での発言と一致していない。房氏は、『祖先の残した土地を少しも失うことはできず、中国は自国の管轄海域で掘削作業を続ける。…(中略)…いかなる外からの妨害も破壊も恐れない』と語った」と伝えた。同ブログの筆者は、「習主席と房氏の述べた中国外交政策はまったく異なっている」と述べた。
表面的には、同氏の指摘通りのようだ。習主席の同記念式での発言は、中国の平和目的を強調している。中国軍の高官である房氏は、記者から外国の領土に関する直接的な質問に対して、中国の毅然とした外交政策を示す必要があった。つまり、異なる状況で、重視される点が異なるというわけだ。