両者の説明した中国の外交政策が、相矛盾するという結論を導き出すのは間違いだ。習主席と房氏の発言は、コインの両面に過ぎない。中国は平和的な台頭を求めるが、中国はすべての手段を用いて自国を守ることをためらわない。房氏の言葉を借りるならば、「中国は揉め事を起こさないが、揉め事を恐れない」ということだ。
中国政府の発言を見ると、中国は南中国海での活動が、中国の「平和的な台頭」と相矛盾するとは考えていないようだ。中国政府は東中国海・南中国海の係争について、中国の領土に関する主張は否定出来ないものであり、中国の領土を侵犯しようとする他国こそがトラブルメーカーと判断している。
中国は、その平和目的が制限付きであることを常に理解している。領土保全が脅かされた場合、中国は武力の使用を避けない。最も分かりやすい例は台湾地区で、中国は東中国海と南中国海の領土も同じく重視している。中国人にとって、中国の平和目的と領土保全は相矛盾しない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年5月24日