第3回世界平和フォーラムが21日、清華大学で開かれた。テーマは「共同の安全を求めて:平和・相互信頼・責任」。国務委員の楊潔チ氏、同フォーラム主席の唐家セン氏らが開幕式に出席し、基調演説を行った。各国の元高官、著名シンクタンクの専門家を含む、国内外の約500人の来賓が出席した。
清華大学現代国際関係研究院の劉江永教授は、中国網の記者のインタビューに応じ、「安倍政権による集団的自衛権の解禁は、平和的な手段による持続可能な安全の実現を目的とはしていない。これは世界と歴史の流れに逆行するものだ」と指摘した。
劉教授は、「世界ではなぜ、人々を不安に陥れる戦争が発生するのだろうか?その原因を遡ると、冷戦後に発生した局地的な戦争の過半数は米国を中心とするもので、多国籍部隊もしくは軍事集団がある主権国家を攻撃するか、内戦が外部の軍事介入を引き起こした。1990年の湾岸戦争、2年前まで続いた湾岸戦争のいずれもそうだ。国際情勢を見ると、単独主義と好戦的な態度は災いをもたらすことが分かる。イラクがその典型的な例だ。その他に、多国間主義という世界の流れがある。対話と協力を通じ、利益と協力を求め、利益共同体を実現し、共同の平和的な発展を求めることが、平和的な多国間主義だ」と語った。