これは基本的な是非の観念を放棄しているばかりか、民族的な気概、国際ルール、そして政府が自国の歴史と国民に対して負うべき責任を放棄している。国民の気持ちと痛みよりも指導者個人の政治的な野心を重視し、国家発展の前途よりも多国の手先になって得られるごく僅かな利益を重視する。フィリピンは間違った道を歩み続けている。
日本は期待しながらこれらの動きを見守り、ある程度はその黒幕にもなっている。日本は南中国海に口出し、絶えず中国を挑発している。日本はこうすることで圧力を分担させ、フィリピンを南中国海問題の報道官にできる。また「厳しい地域安全情勢」という言い分を裏付けるためにフィリピンを利用し、自国の再軍備、集団的自衛権の解禁、第二次世界大戦の成果の完全な否定、戦後の国際秩序の突破の口実を作っている。
10隻の巡視船は日本にとってはどうということでもないが、フィリピンにとっては苦しい時の援助であり、国際主義的な恩義を感じさせられる。地域の衝突を代価とし自国の利益を求め、多国の平和と発展の権利を利用し自国の政治的野心の基盤を築く。日本はかくも悪どい野心を持っているのだ。
比日が連携を強め、わざとらしい友好ムードが高まり、さらに仲間を抱き込む意欲も強まっている。しかしこの世界の公理を顧みない、自国の利益のみを求めるやり方は、平和・発展・協力・ウィンウィンを求める時代の流れに背いており、中国が自国の領土保全を維持する決意を揺るがすこともない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年6月27日