習主席の訪韓、アジアの新安全観を実践

習主席の訪韓、アジアの新安全観を実践。 習近平国家主席の訪韓が世界の注目を集めている。六カ国協議の停滞により、朝鮮半島情勢が膠着し、複雑かつ敏感になっている。日本は平和憲法の解釈見直しにより、国際的な政治の舞台で軍事力を発揮しようと意気込んでおり、北東アジア情勢に非平和的な要素を添えている…

タグ: 韓国 訪問 安全観

発信時間: 2014-07-03 10:15:51 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

習近平国家主席の訪韓が世界の注目を集めている。六カ国協議の停滞により、朝鮮半島情勢が膠着し、複雑かつ敏感になっている。日本は平和憲法の解釈見直しにより、国際的な政治の舞台で軍事力を発揮しようと意気込んでおり、北東アジア情勢に非平和的な要素を添えている。覇権的な地位の維持を目的とする米国のアジア太平洋リバランスは、東アジア諸国の団結を脅かし、地域の安定を揺るがしている。習主席のこの時期の訪韓が、朝鮮半島の非核化の進展、北東アジアの安全情勢に及ぼす影響が注目されている。

習主席の訪韓が促す中韓の協力は、人々が冷戦後に抱き続けた安全の固定観念を打破し、アジアの新たな安全観を実践しようとしている。

中韓両国は、北東アジアの重要な国だ。中国は新興の大国であり、韓国の実力・地位は急速に高まっており、世界トップクラスの国になろうとしている。中韓の経済関係は、日増しに緊密化している。しかし米国のアジア太平洋リバランスにおいて、米韓の軍事同盟と米日韓の軍事協力は重要な戦略的支柱とされており、天秤のもう片側の新興の大国を「バランス化」するため用いられている。

このいわゆるパワーバランスを中心とする西側諸国の現実主義的な政治理念は、生まれながらにして対抗の哲学である。対抗による安全は、不安定で持続不可能な安全であり、安全問題を解決できないばかりか、戦略的な競争を生み、新たな不安定を引き起こす。

中日関係の不安定な状態は、日本の現実主義的な政治哲学による結果だ。中韓は、未だ消えぬ冷戦思考の影響を乗り越えた。この二つの意識形態が異なる国は、他国によって両サイドに引き裂かれながらも、戦略的パートナーシップを形成したばかりか、安全協力のドアを開いた。

中韓は協力により共通の安全を求める新たな安全観を実践している。中韓の安全協力は、第3者への対抗を目的とするものではない。中韓は協力により相互の安全問題を解決するが、より重要なのは、協力により朝鮮半島の平和を求め、北東アジアの安定と繁栄を促進することだ。

中国は協力により安全を求めており、バランスにより安定を維持しようとはしていない。朝鮮半島の平和と安定と非核化は、最終的に対話と協力によってのみ実現される。その中で、朝鮮と韓国の和解が重要になってくる。大国はこれに向け、有利な条件を積極的に創造する責任がある。中国と朝鮮・韓国は密接な協力関係にあり、南北の和解にとって無視できない積極的な役割を担っている。(筆者:時永明 中国国際問題研究所副研究員)

「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月3日

TwitterFacebookを加えれば、チャイナネットと交流することができます。
iphoneでもチャイナネット!

日本人フルタイムスタッフ募集    中国人編集者募集
「中国網日本語版(チャイナネット)」の記事の無断転用を禁じます。問い合わせはzy@china.org.cnまで
 

コメント

コメント数:0最新コメント

コメントはまだありません。