日本で最も権威ある歴史学者の半藤一利(84)氏は2日付の毎日新聞で、「麻生氏は安倍氏周辺の識者が 当時議論していた事実をうっかりもらした。(安倍氏は)ヒトラーのように日本でも憲法解釈の変更で何でもできると考え、第9条(平和憲法)を有名無実化した」と指摘した。
当時のナチス政権と日本の現状が、奇妙に一致している。アドルフ・ヒトラーは1933年に首相に就任すると、現代の憲法の先駆け、最も理想的な憲法と称されるワイマール憲法を有名無実化した。
ヒトラーは改憲ではなく、授権法により議会の立法権を剥奪し、議会を形骸化した。解釈を随意変更することで、政府はすべての権限を行使できた。