日本のテレビ局TBSは12日、日本が開発中の第5世代ステルス機「ATD-X(心神)」のビデオと関連資料を公開した。
日本では「心神」が登場したが、中国では第5世代ステルス機「J-20」の最新の2012号原型機がまもなく地上滑走試験を行うことになっている。
「J-20」の技術確立 複数機による同時試験飛行へ
「J-20」の2012号原型機は2011号原型機と外見上はほとんど区別がなく、両機が技術的にはほぼ相似していると見られ、技術的にどのような進歩があったのかを分析するのは難しい。だが軍事専門家によると、2012号原型機の登場は、2011号原型機の型式承認試験飛行に続き、「J-20」プロジェクトの新たな重大な進展となる。
2001号原型機は2011年1月11日に初の試験飛行を行った。多くの外観のディテールが変更され、様々な電子機器が装備された2002号原型機は1年余り後に登場した。空気力学的なディテールに大きな変更が加えられた2011号原型機はさらに2年を経て登場した。
今年3月に2011号機が試験飛行されて4カ月しか経っていない現在、2012年号原型機の試験飛行が発表されたことは、「J-20」の技術が確立し、安定的な少量生産が可能となりつつあることを示している。近い将来には、複数の「J-20」の同時試験飛行が実現し、飛行エンベロープや飛行制御システム、ステルス性能、航空電気設備、武器装備などのサブシステムの試験が行われる。このような手順は「J-15」の開発で効果が確かめられている。研究開発の進度を加速するため、当時は、少なくとも6機の「J-15」原型機による型式承認試験が行われ、「J-15」のスケジュール通りの開発と投入が確保された。複数の原型機による試験飛行が始まれば、「J-20」の装備開発の進度はさらに加速することとなる。
もしも試験飛行のための「J-20」原型機が年内に3機から4機引き渡されれば(現在、すでに2機が引き渡されており、2013号原型機登場との情報もある)、2017年前後までに「J-20」が少量生産に入る可能性は大きい。