中国の大規模な軍事演習の矛先は、どこに向けられているのだろうか?この問題は、海外メディアにとって最大の「焦点」となっている。米ビジネスウィーク誌は27日、「中国の指導者は中国海軍の投入範囲の拡大に取り組み続けており、実力強化を踏まえ積極的に主権の主張を強めている。中日の艦船は東中国海の係争のある島付近で、頻繁に対峙している」と報じた。
矛先として最も多く挙げられた国は日本だ。シドニー・モーニング・ヘラルド紙は27日、「主権の係争がある東中国海での実弾演習は珍しくないが、今回の各軍種が足並みをそろえた演習の持続時間は過去に例を見ないものだ」と伝えた。
軍事演習の時期は、中国人民解放軍の8月1日の建軍記念日と重なっている。中国メディアは7月25日の、甲午戦争(日本名・日清戦争)勃発120周年記念日に、安倍晋三首相の右寄りな動きを厳しく批判した。中国のカレンダーは、日本が降伏した8月15日の記念日という、重要な日を迎えようとしている。
香港紙・南華早報は27日、「軍事専門家は、これらの軍事演習が日本と同盟国の米国に対して、中国の強硬な立場を伝えていると判断している」と報じた。上海政法学院教授の倪楽雄氏は、「東中国海の海域でこれほど大規模な軍事演習が実施されるのは稀で、日本に対する警告である」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月28日