海外メディアは、中国の最近の相次ぐ軍事演習について、「実弾演習は珍しくないが、中国軍の今回の演習の規模と持続時間は過去に例を見ないものだ」と報じた。
中国海事局は先週末、人民解放軍が7月下旬から8月上旬にかけて、東中国海と北部の湾岸で実弾演習を実施すると発表していた。それまで発表されていた計画を加えると、軍事演習は中国の4大海域をほぼ同時に網羅することになる。陸上では、軍区を跨ぐ大規模な演習が3ヶ月継続されている。人民解放軍の「矛」に注目すると同時に、海外メディアは「矛先」がどこに向けられているかに注目している。
中国との間に問題を抱える国が、軍事演習と結び付けられている。甲午戦争(日本名・日清戦争)120周年、抗日戦争勝利記念日などの「歴史的時期」により、心にやましいことのある日本メディアは、「中国の軍事演習は、日本を仮想敵国としている可能性が高い」と断言した。
大掛かりな演習と同時に世界の輿論から注目されているのは、華東地区の航空便の大規模な遅延・キャンセルの情報だ。一部の海外メディアは、「中国の国家安全に対する重視は、すでに経済発展を上回っている」と推測した。
中国国防部は27日、「軍事演習の民間航空に対する影響は限りがあり、遅延の主因ではない」と説明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年7月28日