習近平国家主席は7月の韓国訪問に続き、近くモンゴルを公式訪問する。中国の最高指導者が周辺国を一カ国、また一カ国と立て続けに訪問するのは、中国外交史上多くは見られないことだ。これは中国が周辺外交を強く重視していることを十分に物語っており、周辺国と調和ある付き合いをし、共に発展を図るという中国の誠意を示してもいる。(人民日報「鐘声」国際論評)
中国指導者の足跡は周辺各国に及び、中国と周辺国との関係を新たな段階へと力強く押し上げている。「親、誠、恵、容」を柱とする中国「周辺友好協力ベルト」がさらに堅固になり、拡大しつつある。
この友好協力ベルトには歴史と文化の深く厚い積み重ねがある。中国は東アジア諸国とは共に儒家思想の浸透・薫陶を受け、南アジア諸国とは仏教文化の貴重な遺産を共有し、中央アジア諸国とはシルクロードの歴史的結びつきがあり、東南アジア諸国とは切っても切れない血縁と肉親の情がある。中国と周辺国の付き合いが深まり続けるに伴い、共通の文化と歴史的伝統が、新たな歴史条件下で新たな光彩を放ち続け、各国の人々の相互理解と友好交流に新たな橋を渡し、新たな原動力を注いでいる。
この友好協力ベルトには協力・ウィンウィンの強大な原動力がある。2013年に中国と周辺国との貿易額は1兆3000億ドル近くに達し、中国と米国、欧州との貿易の総計を超えた。「1ベルト、1ロード」「バングラデシュ・中国・インド・ミャンマー経済回廊」「中国・パキスタン経済回廊」「中国・ASEAN自由貿易圏のアップグレード版」「アジアインフラ投資銀行」といった中国の打ち出した重大な提案は、域内各国から幅広く称賛され、熱烈な歓迎を受けた。「中国投資」が中国とアジアの共同発展を促す重要なエンジンとなりつつあり、中国と周辺国との共同発展の余地がさらに広がっている。