中国外交、世界的な第一段階の布石を完成 周辺外交では「アメとムチ」

中国外交、世界的な第一段階の布石を完成 周辺外交では「アメとムチ」。

タグ: 十八大 外交 釣魚島 アフリカ

発信時間: 2014-09-09 16:03:53 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

中国共産党第18回全国代表大会(「十八大」)以降の20カ月、政治局常務委員7人は合わせて23回の外遊で世界49カ国を訪問、100人以上の国家首脳と会談した。ここまでの頻度と密度は中国外交史上稀にみるものだ。「十八大」以降、中国外交は最高指導者の先導で世界的な第一段階の布石を完成しつつある。

専門家によると、今の中国は世界の言語体系に溶け込み、国際社会に深く受け入れられるようになってきた。これをきっかけに本国の経済構造の高度化を図るための時間と可能性も稼いだ。中国は地域の大国から世界の大国になりつつあり、国際秩序の更なる公平性・合理性を促している。

49の訪問国は「念入りに検討」

隣国訪問は「点穴」式

習近平国家主席がこのほどモンゴルを訪問した。これは国家主席に就任後9カ国目の外遊で、1カ国だけを国事訪問するのは2回目。今年7月、習主席は韓国を単独訪問し、経済・貿易・エネルギーなど12項目の文書に調印した。

中国外交部は「親戚回り式」の訪問と、この2回の訪問を形容。一方、中国国際問題研究所の曲星所長はこれを「点穴式」訪問と呼び、こうした訪問は高効率かつ現実的で、手配しやすい。

昨年3月に国家主席に就任以降、習氏は18カ月で9カ国を訪問、平均2カ月に1回の計算となる。訪問した26カ国はアジア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパの4大陸にまたがる。

「十八大」以降、他の6人の政治局常務委員も14回外遊した。政治局常務委員7人はこの2年で訪問した国は49カ国になる。

馬振崗・前駐英国中国大使は「外遊先は毎回念入りに検討され、この国には行っていないから行くというわけでは決してない。そこから中国外交の戦略的設計とトップダウン設計が見て取れる」と指摘する。

政治局常務委員7人の1年余りの外遊ルートを観察すると、周辺国への訪問が15回、ロシアへの訪問は6回、米国、フランス、ドイツ、英国、ブラジル、南アフリカなど地域の大国には少なくとも1回は訪問している。欧州へは9回、アフリカへは3回、北中南米へは3回訪問した。

訪問回数から新指導部がアフリカやラテンアメリカを重視していることが伺える。

「国内市場は飽和がみられ、外に市場を求める必要がある」と中国国際問題研究所の賈秀東・特別招聘研究員は指摘。「中国の全面外交で最も重要なのは経済発展に貢献することだ。ラテンアメリカやアフリカの広大な市場に中国の製品、投資、技術を進出させたい上、中国の発展にはエネルギーや原材料が必要だが、この2大陸はその重要な提供地でもある」。

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