「経済発展は短距離走ではなく、ゴールのない長距離走だ」。中国の李克強総理は11日にドイツ・ハンブルクで「経済発展には一定の速度が必要だが、より重要なのは持久力と後々に効いてくる頑張りだ」と語った。中国新聞網が伝えた。
今年に入り、複雑に入り組む国内外の環境の下、中国経済の発展に対して一部から懸念の声が上がっている。これについて李総理は「中国経済は下押し圧力に直面しているが、運営は全体的に平穏であり、都市部の新規雇用は昨年同期を上回り、発展の質は高まり、環境保護は積極的な成果を上げ、経済運営は合理的範囲内にある」と、中国経済の発展に対する自信を示した。また、これは主に改革とイノベーションによるものだとの認識を示した。
「経済の下押し圧力を前に、中国は大々的な景気刺激策を取らず、金融緩和も赤字拡大もせず、改革を力強く推し進めた」と李総理は指摘。「改革は経済にとって一種の刺激でもあり、ミクロ的基礎を再生させ、マクロ環境を最適化し、市場の活力と社会の創造力を引き出すことができる」と述べた。 中国政府は市場化改革を積極的に推し進め、政府機関の簡素化と権限の下級への移譲を大胆に進めてきたことで、公平な競争の行われる市場環境を築き、起業とイノベーションが盛り上がりを見せ始めている。
李総理は、この盛り上がりによって、より多くの人々が事業を成功させる機会を得、中国の「人口の強み」が「人材の強み」に転じるとの認識を示した。 李総理は「中国経済は依然として潤沢な動力源を持ち、今後一定期間中・高度成長を維持し、中・高水準へと邁進する条件を備える。中国経済は懸念されるような『ハードランディング』をすることはなく、依然として世界の景気回復の重要な推進力であり続ける」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年10月13日