中国は重要な戦略的意義を持つ暗礁を、南沙諸島で最大と思しき島嶼に変えた。この面積拡大は今後も続くと見られる。香港紙『南華早報』(電子版)が伝えた。
アナリストは、「中国の永暑礁の拡大は、係争中の南中国海で軍事行動および民間の商業活動を展開するための、重要な前哨基地を提供する」と指摘した。
台湾の情報機関、国家安全局の李翔宙局長は先週、「中国は南中国海で7件の建設プロジェクトを推進している。情報によると、そのうち5件が新指導部が批准したプロジェクトとなっている」と述べた。
中国人民大学国際関係学院教授の金燦栄氏は、「永暑礁の埋め立ては予想より順調に進んでいる。永暑礁は太平島を抜き、南沙諸島で最大の島嶼になる可能性がある。太平島は南沙諸島で唯一淡水資源を持つ島嶼で、面積は約0.5平方キロメートルだ」と述べた。
中国社会科学院南中国海問題専門家の王翰霊氏は、「永暑礁の現在の敷地面積は約1平方キロメートルで、埋め立てはさらに続けられる見通しだ」と語った。