上述した2人の専門家は、永暑礁が軍用・民間用施設を同時に収容する可能性があると述べた。
永暑礁は中国大陸の南端から約740海里離れており、ベトナムの海岸寄りだ。オーストラリア国防大学のカール・セイヤー氏は、「武力衝突が発生した場合、永暑礁はベトナムからミサイルの攻撃を受けやすい」と述べた。
セイヤー氏は、「中国がこの人工の島を海軍の基地にしようとしている確かな証拠はない。しかし中国側はこの島を前哨基地とし、南中国海で商業活動を展開する人員に補給と保護を提供し、民間勢力の同地区における存在感を増すことができる。永暑礁は、同地区で石油堀削に従事する人員の負担を軽減する。漁船も停泊可能で、わざわざ遠くの海南島まで戻る必要はない」と分析した。
中国のネット上に掲載されている記事によると、永暑礁はすでに島嶼に格上げされた。この記事は消息筋の観点、および米デジタルグローブ社が今年9月末から10月16日にかけて撮影した衛星写真を引用し、永暑礁が太平島より大きくなったと報じた。
金氏は、「永暑礁が島として新たに命名される可能性は低い。これには国際法上の問題があり、非常に複雑だからだ」と指摘した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2014年10月22日