(2014年10月23日、中国共産党第18期中央委員会第4回全体会議にて採択)
中国共産党第
18期中央委員会第4回全体会議(以下、全会と略)は2014年10月20日から23日まで北京で開催された。今回の全会には、中央委員199人と中央委員候補164人が出席した。また、中央規律検査委員会常務委員会委員と関係部門の責任者が列席したほか、第18回党大会代表から一部の末端同志や専門家・学者も列席した。
全会は中央政治局が主宰し、習近平中央委員会総書記が重要談話を発表した。
全会は、習近平総書記が中央政治局の委託を受けて行った活動報告を聴取・討論し、「法に基づく国家統治(ガバナンス)の全面的推進における若干の重要問題に関する中共中央の決定」を審議・採択した。習近平総書記は全会に対して「決定(討論稿)」の説明を行った。
全会は、中国共産党18期3中全会以来の中央政治局の取り組みを十分に認め、次のような認識で一致した。18期3中全会以来、中央政治局は、複雑な国際情勢と国内の改革・発展における重い任務を前にして、第18回党大会と18期1中全会、2中全会、3中全会の精神を全面的に貫徹し、中国の特色ある社会主義の偉大な旗印を高く掲げ、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を導きとし、習近平総書記の一連の重要談話の精神を徹底的に貫き、全党、全軍、全国各民族人民を団結させ率い、国内と国際という二つの大局を統一的に考慮し、安定を保ちつつ発展を求めるという活動全体の基軸をしっかりと押さえ、戦略上の不動心を保ち、改革の全面的深化によって諸般の活動を推し進め、改革・発展・安定、内政・外交・国防、党統治・国家統治・軍隊統治にかかわる戦略的・全局的・長期的課題への対処法の思想・制度面からの模索を重視してきた。中央政治局はまた、経済発展の「新常態(ニューノーマル)」に順応し、マクロコントロールの考え方とやり方を刷新し、経済・社会発展の難問を積極的に解決し、民生の保障と改善に力を入れ、党の大衆路線教育実践活動を基本的にやり遂げ、揺るぐことなく反腐敗に取り組み、さまざまなリスクや試練に効果的に対処し、そうすることで、各方面の活動において新たな成果を収め、党と国の事業の発展に新たな局面を切り開いた。
全会は、長年にわたって――特に11期3中全会開催以降――わが国が社会主義法治建設において収めてきた歴史的成果を高く評価した上で、法に基づく国家統治の全面的推進における若干の重要問題を検討した。その結果、小康(ややゆとりのある)社会を全面的に築き上げて中華民族の偉大な復興という中国の夢を実現し、改革を全面的に深化させて中国の特色ある社会主義制度を充実・発展させ、そして党の執政能力・執政水準を引き上げるためには、法に基づく国家統治を全面的に推進しなければならないという認識に達した。
全会は次のように指摘した。新たな情勢と新たな任務を前にして、わが党は、国内と国際という二つの大局をよりよく統一的に考慮し、わが国の発展における重要な戦略的チャンスの時期をよりよく大切に活用し、民間の力の結集、社会利益の均衡、社会関係の調整、社会行為の規範化をよりよく図り、深いレベルでの変革の中でわが国社会に豊かな生気と整然たる秩序とをもたらし、経済の発展、明朗な政治、文化の繁栄、社会の公正、生態環境の保全を実現し、わが国の平和的発展の戦略的目標を達成するために、法治のもつ舵取りと規範の役割をよりよく発揮させなければならない。
全会は次のように強調した。法に基づく国家統治の全面的推進にあたっては、第18回党大会と18期3中全会の精神を貫徹・実行し、中国の特色ある社会主義の偉大な旗印を高く掲げ、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想、鄧小平理論、「三つの代表」重要思想、科学的発展観を導きとし、習近平総書記の一連の重要談話の精神を徹底的に貫き、党の指導、人民主体、法に基づく国家統治という三者の有機的な統一を堅持し、揺るぐことなく中国の特色ある社会主義法治の道を歩み続け、憲法・法律の権威を断固維持し、法に基づいて人民の権利と利益を擁護し、社会の公平と正義を守り、国の安全と安定を保ち、「二つの百周年」の奮闘目標(中国共産党創立百周年までに小康社会を全面的に築き上げ、新中国成立百周年までに富強・民主・文明・調和の社会主義現代化国家を築き上げるという目標)の達成と中華民族の偉大な復興という中国の夢の実現を法治の面から力強く保障しなければならない。