「万能」ではない3Dプリンター
AFP通信によると、米軍は巨額を投じて、3Dプリント技術による制服や人造皮膚、さらには食物の製造に取り組んでいる。マサチューセッツ工科大学の科学者はさらに、水に触れると形を変えるような「4Dプリンター」を開発している。英国の国防企業は、飛行機の機内で飛行機をプリントして機体下部から投下する構想を示した動画を発表している。だが3Dプリント技術は万能と言えるのだろうか。
中国のある技術専門家よると、3Dプリントには現在、次の3つの主な用途がある。第一に、戦場での損傷部品の高速プリント。第二に、個別の要求に応じた部品の製造。第三に、大型で複雑な貴重部品の製造。だがこの専門家によると、現在の3Dプリント技術では、加工・製造の精度は、現代の高精度な切削技術とは比べ物にならない。そのため要求の厳しい部品は第二次加工が必要となる。この技術の主要な強みは、貴重な原材料を節約し、加工プロセスを省き、従来の工法ではなかなか実現できなかった複雑な部品の製造が簡単にできることにある。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年1月9日