その二、国際司法協力を拡大して、逃亡犯追跡逮捕の武器を作った。国際的な逃亡犯の追跡逮捕を加速し、円滑にするため、中国は犯罪人引渡条約や刑事司法協力条約の交渉・締結を含む、様々なルートをとってきた。これまでに中国が締結した犯罪人引渡条約は40近く、刑事司法協力条約は50余りで、その大部分がすでに発効しており、さらに多くの条約について交渉中だ。昨年1年間だけで、外交ルートを通じて10件の犯罪人引渡条約、刑事司法協力条約交渉を完了した。これはかつてない密度と強度だ。また、国連およびその専門機関、アジア太平洋経済協力会議(APEC)、G20、BRICS首脳会議およびその他多国間の枠組みを十分に利用して、国際的な反腐敗・逃亡犯追跡逮捕・不法取得資産没収協力を推し進めた。
中国は対外開放を拡大し続け、対外交流ルートを拡大し、国際的影響力を日増しに高めている。中国の発展という急行列車への相乗りを望む国が増えており、国際司法協力の強化を含む中国のいくつかの関心も一層重視するようになっている。こうした国々は中国人経済犯罪容疑者の逃亡する「罪を逃れる楽園」となることを望ます、腐敗行為をした中国人の「避難港」となることも望んでいない。中国の逃亡犯追跡逮捕・不法取得資産没収の取り組みを明確に支持し、より具体的な協力の形について中国との話し合いを望む国が、多くの西側諸国を含め増えている。中国の提唱し、推進する国際反腐敗・司法協力はさらに多くの新たな突破口を開くだろう。経済犯罪容疑者の「罪を逃れる楽園」へと通じる道はどんどん狭くなり、歩きにくくなり、汚職役人の「罪を逃れる楽園」は崩壊しつつあると言える。国外逃亡によって法的責任を逃れようと企てる経済犯罪容疑者と腐敗行為をした者を待っているのは、逃亡犯追跡逮捕の強力な武器でしかない。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年2月4日