英ロイター通信は13日、中国の高官(匿名)の話として、「今年から2021年までに、中国は大規模な閲兵式を計4回実施する」と報じた。この4回の閲兵式は、2015年9月3日の中国人民抗日戦争勝利記念日、2017年8月1日の解放軍誕生90周年記念日、2019年10月1日の中華人民共和国建国70周年記念日、2021年7月1日の中国共産党創立100周年に実施されるというのだ。記事によると、閲兵式は中国の「新常態」になり、「中国の現指導部が任期中に実施する大規模な閲兵式の回数は、これまでの2期の政権を大幅に上回る」という。中国戦略文化促進会常務副会長の羅援氏は14日、環球時報の記者の取材を受けた際に、「ロイター通信のこの報道は憶測によるもので、慣例に合致しない」と述べた。
ロイター通信の匿名の消息筋によると、人民解放軍は今年9月3日の閲兵式に備え、北京市郊外の秘密の場所で訓練を進めている。しかしどのような先進的な武器が公開されるかについては、現時点では明らかにされていないという。記事によると、これは習近平国家主席の就任以降、初めて実施される閲兵式だ。消息筋は、「今後数年に渡り、閲兵式は中国の新常態になる」と述べた。ロイター通信は、「頻繁な閲兵式により、これまでの慣例を打破する。江沢民国家主席、胡錦濤国家主席の任期中、中国は1999年の中華人民共和国建国50周年、2009年の60周年に閲兵式を実施するに留まった」と報じた。
羅氏は、「2015年は世界の反ファシズム戦争勝利70周年で、世界各国に重視される、共に祝うべき日だ。中国も例外ではない。中国の関連部門は、9月3日に閲兵式を開くことを確認している。2019年10月1日は中華人民共和国建国70周年だが、国慶節は一般的に10年毎に大規模な閲兵式を実施する。ゆえにこの二つの時期については、閲兵式に期待できる。しかし中国はすべての記念日に閲兵式を実施するわけではない。中国共産党・人民解放軍創立記念日に大規模な閲兵式を実施した先例はない」と指摘した。
羅氏は、ロイター通信が閲兵式が中国の「新常態」になると報じたことについて、「各国にはそれぞれの国情があり、大規模な閲兵式を実施する時期、方法、目的が異なっている。中国にとって、大規模な閲兵式は当時の勝利を祝い、烈士を偲び、士気を高め、国民の心を一つにすることができる。また国防現代化の成果を展示すると同時に、中国の精神的風貌、国家の主権を維持する決意と意志を示すことができる。しかし注意すべきことは、中国が質素倹約の原則を貫いていることで、ゆえに頻繁に閲兵式を実施する可能性はない。また多くの武器の研究にも一定の周期があり、短期間内に閲兵式を繰り返せば、先進的な武器を展示するという目的を達成できない。ゆえに中国の閲兵式が新常態になるという説は妥当ではない」と述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年2月15日