日本が中国に対して、釣魚島(日本名・尖閣諸島)の特設サイトの英語版と日本語版を削除するよう要請したことについて、中国外交部の華春瑩報道官は5日、「中国側は日本の理不尽な要求を受け入れず、日本に対して歴史を正視し、事実を尊重するよう再度促す」と述べた。
中国外交部が同日開いた定例記者会見で、記者からは「菅義偉官房長官は4日、日本は中国が釣魚島のウェブサイトの英語版・日本語版を開設したことに抗議し、削除を求めたと述べた。菅長官は、中国が釣魚島を最も早く発見・命名・利用したという同サイトの主張は事実を歪曲しており、まったく受け入れられないと述べた。中国はこれにどうコメントするか?」という質問が挙がった。
華報道官は、釣魚島及びその付属島嶼は中国固有の領土であり、これには十分な歴史と法的根拠があると述べた。
華報道官は、「日本の内閣官房長官が、中国の関連する主張は受け入れられないと述べたということだったが、事実は事実であることを指摘しておこう。日本が主観的に受け入れたがるか否かはさておき、客観的に見てこの事実を変えることはできない」と指摘した。
華報道官は、「中国の関連部門が関連サイトを開設したことは、人々の釣魚島問題の歴史的経緯と中国側の一貫した立場に対する理解を促進する。中国側は日本の理不尽な要求を受け入れず、日本に対して歴史を正視し、事実を尊重し、関連問題の適切な処理に向け建設的な努力をするよう再度促す」と発言した。
釣魚島サイトの英語版・日本語版は4日に開設された。中国語版は2014年12月30日に開設。同サイトは国家海洋情報センターが開設し、大量の歴史資料と法的文書を掲載し、釣魚島及びその付属島嶼が中国固有の領土であることを有力に証明した。中国は異論の余地なき主権を持っている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2015年3月6日