両国の二国間貿易額が5500億ドルに達し、経済関係の相互依存が強まっている。両国民の交流が活発化し、毎日1万人以上の中国人と米国人が太平洋を超え、対岸の国に入っている。
分かりやすく言えば、この2つの大国の利益が近づきつつある中、ゼロサムゲームが展開される可能性はない。
中米両国の学者は、両国は意識形態、政治制度、社会・文化、発展の水準が異なるが、長期的な視野を持ち、食い違いを建設的にコントロールし、共に関心を寄せる重大な問題をめぐり対話と協力を継続すれば、両国関係は安定的・健全な発展の流れを維持しウィンウィンを実現できると考えている。
習主席の訪米、世界に自信をもたらす
習主席とオバマ大統領の2年間に渡る指導により、世界最大の2つの経済体は新型大国関係の構築の道を着実に歩んだ。両国関係には食い違いと摩擦があるが、常に良好な発展の流れを維持している。
専門家らは、習主席の訪問は中米関係を強化し、両国および世界の未来に自信をもたらすと判断した。
中国共産党中央党校国際関係学者の陳積敏氏は、「習主席の訪米は中米関係の発展の節目となる。今回の訪問は実質的な行動によって、中米関係が依然として正常な発展の軌道上にあり、新型大国関係の構築に向かい発展を続けることを世界の人々に示す」と指摘した。
中米関係の正常化前の数年間に、米国務省の外交官は「我々は中国から何を買えるか?」と疑問を呈していた。それから40数年後、中国IT大手のアリババがNY証券取引所で大旋風を巻き起こした。中国企業はニューヨークのランドマークタワーのウォルドルフ=アストリアを買収した。中国製品は米国の一般人の生活に溶け込んでいる。中米はすでに融合した利益共同体になっている。
呉氏は、「中米関係の重要性が二国間関係の範疇を超え、地域的・世界的な深い影響力を持つことから、習主席の訪米は世界に積極的なシグナルを発するだろう」と語った。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年9月11日