韓国の朴槿恵大統領は青瓦台で2日、日本の安倍晋三首相と会談した。安倍首相は会談終了後、今年が韓日国交正常化50周年であることを鑑み、両国首脳は従軍慰安婦問題の早期解決を目指すことで合意したと述べた。
慰安婦問題が焦点に
朴大統領は10月29日に日本メディアのインタビューに応じた際に、現在の慰安婦問題の停滞に不満を示した。朴大統領は、慰安婦の被害者がすでに高齢であることから、今回は年内解決の最後のチャンスであると考え、日本が今回の首脳会談で具体的な解決策を出すことに期待感を示した。安倍首相は韓国側の一部の要求を受け入れ、慰安婦問題を巡る交渉を加速することで合意した。
日韓が慰安婦問題により悪化した関係を改善できるかが、今回の首脳会談の焦点になった。朴大統領は会談の中で、「慰安婦問題は韓日関係の改善の障害物になっている。両国は正確に歴史を認識した上で、過去の障害を乗り越え、新たな未来を見据えるべきだ」と述べた。
歴史問題、関係改善を妨げる原因に
共同通信社は2日、日本は1965年の「日韓請求権協定」に基づき、慰安婦問題は解決済みという姿勢を崩していないと報じた。日本は「妥協案」として、被害者などへの財政支援を拡大する。
しかし韓国人は日本が政府の名義で正式に謝罪し、国として賠償に応じ、責任者を処罰するという、直接的な被害者と韓国人が受け入れられる解決策を出すよう強く求めている。日韓は近年、領土・歴史問題で摩擦を繰り返している。韓国は島嶼の係争は韓国の領土・主権・国益を脅かし、慰安婦問題は韓国の国民感情を傷つけたと考えている。