ロシア連邦保安庁(FSB)のアレクサンドル・ボルトニコフ長官は17日、ロシアの旅客機がエジプト・シナイ半島に墜落した原因は爆弾テロだったと明らかにした。
ロシアのウラジミール・プーチン大統領は同日、犯人を追跡し法の縄にかけるロシアの決意を強調し、「ロシアはシリア国内のイスラム国、およびその他のテロ組織のターゲットに対する攻撃を拡大する」と表明した。
手製爆弾
プーチン大統領は17日、安全委員会の会議に出席した。ボルトニコフ長官は、ロシア機エアバスA321は離陸後間もなく爆弾による襲撃を受け、空中分解したと述べた。手製爆弾には「外国製」の爆発物が含まれ、TNT換算で1キロの威力を持つ爆弾だったという。
ボルトニコフ長官は、「これはテロ事件だったと断言できる」と述べた。
5000万ドルの懸賞金
旅客機の墜落原因がテロ攻撃だったことを確認すると、FSBは5000万ドルの懸賞金を発表し、犯人の情報や手掛かりの収集に取り掛かった。
プーチン大統領は会議で、「ロシアが野蛮なテロ攻撃を受けるのはこれが初めてではない。彼ら(テロリスト)がどこに隠れていても必ず捕まえる。世界の隅から隅まで捜索し、罰を受けさせる」と述べた。
プーチン大統領は、イスラム国がテロ攻撃の首謀者であることを明言しなかったが、ロシア軍のシリア空爆を強化することを約束し、「我々のシリアにおける攻撃活動は続けられ、さらに強化されなければならない。復讐は避けがたいことを、犯罪者たちに分からせる必要がある」と発言した。