南中国海は蜂の巣だろうか?そうならば、地域全体が災いを避けられないだろう。一部の人は、南中国海の混乱は米国にとって利益よりも不利益の方が多く、大きく乱すつもりはないと疑っている。この分析にも一理あるが、しかし南中国海が乱れれば、中国と周辺諸国は米国よりもはるかに大きな不利益をこうむることが問題だ。米政府は南中国海を蜂の巣にしようとする、最も大きな度胸を持つはずだ。
南中国海にはそもそも、それほど大きな危険性はない。地域全体は発展に関する問題を巡り、実質的な運命共同体を形成した。これは領土問題にとって、単なる戦略的緩衝に留まらない。南中国海の当事国間には、何はさておき領土問題であくまでも衝突しようという考えはない。
米国は強気の発言をし、南中国海で艦隊を巡航させている。米国は南中国海情勢のエスカレートの扇動、南中国海の暗黙のルールへの加入の間で揺れている。
南中国海の最大の戦略的主導権は、徐々に中国側に傾いている。これは恐らく、南中国海が蜂の巣として米国に突かれない根本的な保障であろう。米国は南中国海から遠く離れている。米国の南中国海における軽率で乱暴な傾向は避けがたく、時にやんちゃな子供がガラスを割るようなことをするだろう。中国はこれを抑えなければならない。これは地域全体の利益にかなっている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2015年11月18日