ロシア機撃墜事件、両国関係の行方は?

ロシア機撃墜事件、両国関係の行方は?。

タグ: ロシア トルコ シリア

発信時間: 2015-12-01 13:19:33 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ロシア・スプートニクによると、ロシア機撃墜事件で死亡したパイロットの遺体をのせた航空機が、11月29日午後にトルコの首都アンカラに到着した。シリア問題で依然として良好な解決策を見出だせない国際情勢下、撃墜事件のその後の進展、ロシアとトルコの関係の行方が、国際社会が重視する問題になっている。

複雑極まる利益のもつれ

永遠の友人はなく、あるのは永遠の利益のみだ。撃墜事件発生前、両国は中央アジアの近隣国として、良好な二国間関係を維持しており、多くの分野で長期的かつ安定的な協力を展開していた。しかし中央アジアという版図において、両国は自国の国益の最大化を図っている。トルコは欧米への歩み寄りを続け、ロシアと欧州の不和が生じた。この近年の国際情勢下、双方は競争の中で溝を深めていった。

外交学院の高飛教授は取材に応じた際に、「トルコのようなスンニ派のイスラム国と、シーア派のバッシャール政権を支持するロシアの間で生じたこの事件は、両国のいくつかの食い違いを、そしてこの食い違いが激化していることを示した。シリア問題は最終的に最も過激な争点となった。同問題でロシアとトルコが完全に対立する陣営についたからだ」と指摘した。

シリアはロシアの中東における唯一の拠点であり、そのロシアにとっての重要な戦略的意義は言わずと知れたことだ。トルコとシリアが徹底的に国交を断絶したあと、トルクメン人がトルコからの力強い軍事支援を受け、シリアの反政府組織の重要な力になった。トルクメン人は、トルコのシリアにおける利益の代表者になった。米CNN(電子版)は、「ロシアとトルコはシリア戦争の開始当初より対立していた。彼らはロシアによる空爆が開始されるまで、自制的に友好関係を維持していた」と報じた。

シリア問題は各方面の利益に関わるため、両国関係の我慢の限界となった。撃墜事件は一線を越えて倒れた1枚目のドミノのようなもので、危機が満ちた両国関係を徹底的に崩壊させた。

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