習近平国家主席はジンバブエのムガベ大統領と南アフリカのズマ大統領の招待を受けて1~5日に両国を公式訪問し、ヨハネスブルグで中国・アフリカ協力フォーラムサミットも行う。習主席の今回のアフリカ訪問について、人民日報は中央党校国際戦略研究所中国外交研究室長、アフリカ研究部長の羅建波氏に話を聞いた。人民網が伝えた。
羅氏によると、2013年に習主席が国家主席就任後初めての訪問先にアフリカを訪問したことで、中国の新指導者が対アフリカ関係を強く重視していることがはっきりと示された。今年、習主席は再びアフリカを訪問し、南アフリカのズマ大統領と共に中国・アフリカ協力フォーラムヨハネスブルグサミットを開催すると同時に、対アフリカ関係の発展について新たな理念、政策、措置を系統立てて明らかにする。王毅外交部長(外相)が述べたように、今年は中国・アフリカ協力フォーラムの発足から15周年であり、アフリカ大陸で初めて開催されるサミットは、中国・アフリカ関係の発展にとって従来の事業を受け継ぎ将来の道を開く一里塚的な意義を持つ。
羅氏によると、未来を展望すると、中国・アフリカ関係にとって最も差し迫った問題は、いかにして双方協力を「量」から「質」へと転換するかだ。今回の中国・アフリカ協力フォーラムサミットの重要な意義は、中国・アフリカ関係の全面的な構造転換と高度化の実現にある。
中国・アフリカ関係の構造転換と高度化には、まずわれわれが正しい義利観を実行し、中国とアフリカの政治的相互信頼を強化し続ける必要がある。正しい義利観を実行するには、われわれが国際的に正義を堅持し、重大な国際的な場や重要な国際制度においてアフリカや途上国の利益を主導的に守る必要がある。
中国・アフリカ関係の構造転換と高度化には、われわれが中国とアフリカの産業の連結と生産能力の協力を加速して、アフリカの工業化と近代化を後押しする必要がある。近年、中国はアフリカで「経済・貿易協力区」を設置し、アフリカ諸国のコネクティビティとインフラ整備を支持した。これはまさにアフリカ諸国の「築巣引鳳」(巣を築いて鳳凰を引き入れる。投資環境を整えて企業を誘致する)を実現し、アフリカ諸国の「造血」能力を根本的に高め、インフラの立ち後れと人的資源の不足というアフリカ発展の二大ボトルネックを解決するためだ。エチオピアを例とすると、現地初の空港高速道路、初の環状道路、初の都市ライトレール、初の風力発電所、初の水力発電所、初の近代化職業技術大学、初の近代化工業産業パークは、いずれも中国の支援または請負により建設されたものだ。西側は中国がアフリカで「新植民地主義」を行っているとしばしば非難するが、実際にはエチオピアには石油や鉱物はあまりないのに、中国はエチオピアとの協力を全面的に展開している。これは西側の批判に対する最良の答えだ。