中国・アフリカ関係の構造転換と高度化には、アフリカの民生を強く重視し、中国とアフリカの親善と感情を育み、強化する必要もある。中国・アフリカ双方が歴史的親善を継承するには、ハイレベルとエリートレベルの深い交流と共に、中国・アフリカ親善の種を広大なアフリカ民衆の心に撒く必要がある。長年、中国はアフリカ諸国の鉄道、橋、水力発電、住宅建設など差し迫って必要な民生事業の支援を重視し、教育、衛生、医療分野でアフリカ諸国の持続可能な発展の実現を重視してきた。
2014年3月に西アフリカでエボラ出血熱が拡大すると、中国政府は率先して駆けつけ、感染地および周辺の計13カ国に1億2000万ドルを超える支援を行い、医療関係者1200人余りを派遣しただけでなく、アフリカ諸国の衛生体制整備を支援し、公衆衛生安全上の脅威への対処能力を強化した。一部の国が長年アフリカで推し進めるイデオロギー色の濃い「民主外交」と異なり、「民生外交」は中国の対アフリカ外交の大きな顕著な特色であり続けている。
羅氏によると、現在中国の注目の重点は依然として国内の発展問題だが、国力と国際的地位が高まり続けるに伴い、世界的な責任意識も引き続き高まり続ける。そしてこの世界的責任を体現する最良の場所がアフリカだ。中国・アフリカ関係は中国に幸福をもたらすだけでなく、アフリカと世界にも恩恵をもたらすとわれわれは信じている。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年12月3日