国産大型輸送機「Y-20」、部隊配備も間近か

国産大型輸送機「Y-20」、部隊配備も間近か。

タグ: Y-20,輸送機

発信時間: 2016-01-22 10:27:15 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ナンバー「785」のY-20輸送機の飛行中の写真が2015年末に公開されたが、メディアは今年に入り再び軍事マニアによる写真を引用した。写真を見ると、ナンバー「788」のY-20と思しき航空機が、空港の駐機場に姿を現している。年末年始に2機のY-20が登場し、軍事マニアから注目を集めている。

海外の軍事専門家は公表された写真について、ナンバー「785」のY-20はシルバーの塗装を採用し、空を飛行していることから、基本的な飛行性能がすでに就役の状態に近づいていると分析した。多用途輸送機であるY-20が正式に就役すれば、複雑な気象条件下でも、各種物資および人員の長距離空輸が実現される。報道によると、Y-20の優れた航続距離により、中国の戦略物資輸送能力が飛躍的に向上する。人民解放軍はY-20の卓越した性能を利用し、より多くの軍事任務を遂行できるようになる。

軍事専門家の傅前哨氏は、「Y-20の試験飛行は近年スムーズに進められており、頻繁にカメラの前に姿を現している。これはY-20が、すぐにも部隊に配備されることを意味している。近い将来、Y-20は空軍の輸送機部隊のほか、海軍の輸送機部隊にも配備される。当然ながら現在のY-20は初期段階であり、さらなる発展の余地が残されている」と指摘した。

Y-20のコードネームは「鯤鵬」で、軍事マニアの間では「おデブちゃん」という名称で親しまれている。Y-20は、中国が独自に開発した次世代大型軍用輸送機だ。Y-20の3年前の初となる試験飛行は、中国が米国、ロシア、ウクライナに続き、200トン級大型軍用輸送機を製造できる4番目の国になったことを告げた。これは中国の国防産業の進歩の縮図であり、中国の工業・軍事現代化の重要な節目でもある。

傅氏は、「Y-20が部隊に配備されれば、空軍・海軍航空兵の輸送部隊は小型戦術輸送機、中型戦術輸送機、大型戦略輸送機という構造を整え、完全な空輸能力を持つようになる。同機の就役は、中国軍の作戦能力の向上に対して重大な意義を持つ」と話した。

多くの軍事マニアがY-20に特に注目することには、他にも重要な原因がある。Y-20は中国が初めて独自に開発した、離陸重量が200トンを超える大型輸送機だ。Y-20が多くの重要な派生版を生めば、中国空軍の装備の発展を力強く推進することになる。

Y-20が就役すれば、重要な戦略輸送任務を遂行するほか、大型給油機、早期警戒機、電子戦機、偵察機といったさまざまな特殊機に改造できる。これは中国空軍の全体的な作戦応力を最大限に高める。この特殊作戦機は空軍作戦体制における戦力倍増器になる。

傅氏は、「Y-20は積載能力が高く、機内の空間も広い。貨物室内を改造すれば、電子設備やオペレーター制御卓などを設置できる。Y-20は軍用特殊機に改造しやすい」と分析した。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年1月22日

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