ワシントン・ポスト紙は専門家の報告書を引用し、米国の他国に勝る軍事力はすぐに過去のものになると報じた。主要戦闘力である、強力な空母艦隊が効果を失っているからだ。ロシア・スプートニクが伝えた。
米シンクタンク・新アメリカ安全保障センターは月曜日に発表した報告書の中で、米国の海外軍事行動は一つのターニングポイントを迎えたと指摘した。これまで米国の空母に対抗できるものがなかったとするならば、今やこの状況には根本的な変化が生じている。同報告書は、「中国、イラン、ロシアなどは近年、武装勢力と武器装備の現代化に力を入れており、米軍の軍事的な優位性をゼロにできるほどだ」と強調した。
ロシアはバルト海に複雑な防空システムと、対艦ミサイルシステムを配備している。ワシントン・ポストは、「NATO最高司令部は、シリア周辺でロシアのミサイルに警戒が必要と表明しており、ロシアは専門家によって効果が認められた先進的な地対空ミサイルの試験を行った」と報じた。
中国も地対空ミサイル、対艦巡航ミサイル、潜水艦、ミサイル巡洋艦、軍機を一体化させたシステムを構築している。さらに海の脅威に対抗し、戦略的に重要なエリアに敵を近づけない総合的なシステムを構築している。
他国も、無人機、先進ミサイル、次世代戦闘機など最新の技術を使った、複雑なシステムの構築に力を入れている。米国はこれまでの習慣に基づき行動しているが、同時に大きな過ちを犯している。米国は他国に遮られることなく、広いエリアを制圧する力を失っている。ワシントン・ポストは、「米国防総省が今後1年間で米国の戦略を見直すことができなければ、米軍はロシアや中国の最新の軍備を超越できず、永遠に軍事的優位性を失うリスクに直面するだろう」と報じた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年2月24日