中国外交部の公式サイトによると、王毅外相は23−25日に訪米する。中国と米国はこのほど、南中国海問題で摩擦を繰り返している。米国は中国が南中国海に軍事施設を設置していると度々批判し、中国は主権の侵犯を許さないと主張し続けている。北米の中国語サイト「美国中文網」の現地時間2月23日の報道によると、王外相はケリー米国務長官との会談後、中国は南中国海における近接軍事偵察行動の再発を望まないと表明した。
王外相とケリー長官は2月23日にワーキングランチの席につき、その後二国間会談を開き、午後3時過ぎに記者会見を開いた。
王外相はケリー長官との会談で、南中国海の主権を巡る係争、その他の問題について言及した。王外相はその後の共同記者会見において、南中国海の島嶼は中国固有の領土であり、中国には利益を守る権利があるとした上で、平和的な対話と協議により係争を解決したいと表明した。
ケリー長官は、米国は外交ルートにより南中国海の係争を解決できると信じていると述べた。また、中国、ベトナム、関連国は、南中国海で軍事化の行動を含む、一方的な行動を回避すべきだと主張した。
王外相も、南中国海問題は中米両国の問題ではないと指摘し、中国とASEAN諸国には南中国海の平和と安定を維持する能力があると述べた。王外相は、中国は南中国海における近接軍事偵察行動の再発を望まないと表明した。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年2月24日