◇両会の期待
上述したロシア人記者は、李克強総理の政府活動報告に注意していると述べた。中国経済の発展の方向と手段、汚職撲滅、第13次五カ年計画の開始なども要注目だ。
「機会があれば、中国政府はどのような措置により、輸出依存から脱却し、成長の原動力を内需に切り替えるかを質問したい。またインフレを回避し、国民の実質所得を着実に増やすにはどうするかを質問したい」
ハリード氏は、「中東通信社は今年、中国の発展、経済のモデルチェンジ、対外投資、エジプトのような一帯一路(シルクロード経済ベルト、21世紀海上シルクロード)沿線諸国間の、生産能力の協力の推進といった議題に特に注目している。中東通信社は今年、中国の両会に注目し続ける。情報を伝えるほか、分析や論評などを発表し、エジプトおよびアラブ諸国に向け、両会の主な内容と重要政策について説明していく」と語った。
西村氏は、朝日新聞は両会の会期中に多くの記事を掲載し、日本の読者に中国政府の施政方針を理解してもらうと話した。
「第13次五カ年計画が今年の両会で正式に発表される。中国の経済成長はすでに高速から、中高速に切り替わっている。朝日新聞は、成長率低下を背景とし、中国政府がいかに所得倍増計画、貧困脱却計画などの政策目標を達成し、供給側改革を推進し、全面的に小康社会を建設するかといった問題に注目している。日本と中国は経済的な結びつきが緊密で、日本の読者は中国経済の動向に非常に注目している」
凱氏は、文字・画像・動画などの手段により両会を全面的に報じ、かつ新聞・雑誌・テレビなどの手段により韓国人向けに報じると話した。
「第13次五カ年計画や一帯一路の建設など、経済に注目している。また朝鮮半島情勢が緊張化しているが、韓国メディアは中国の南北関係における役割や、影響力をいかに発揮するかなどに注目している」
聯合早報の記者は、今年は情報の適時性を高め、両会の重要なニュースを読者に真っ先に伝えると述べた。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年3月4日