第12期全国人民代表大会第4回会議プレスセンターは3月8日10時、メディアセンター(梅地亜中心)多機能ホールで記者会見を開いた。中国外交部の王毅部長は、「中国の外交政策と対外関係」に関する、国内外の記者からの質問に回答した。
王部長は、フィリピンが中国との紛争について常設仲裁裁判所(ハーグ)に申し立てた仲裁手続きに関する米CNNの記者の質問に対して、次のように回答した。
中国政府は2006年に、国連海洋法条約第298条の権利に基づき、強制的な仲裁の適用を認めないという政府による声明を発表した。同様の声明を発表している国は、世界でも30数カ国ある。法律的に論じると、これらの声明は条約の切り離せない部分となっており、各国から尊重されるべきだ。そのため中国政府が南中国海の仲裁を受け入れないのは、完全に合法的だ。フィリピンのやり方は非合法的であり、信頼を重んじず、理にかなっていない。中国とフィリピンの二国間協議の合意事項、さらに南中国海各方面行為宣言の第4項の規定、さらに仲裁手続きの申請は当事国の協議を踏まえるべきという国際的な慣例にも背いている。フィリピンの独断専行には黒幕がおり、政治的な意図がある。このような調子外れの意味合いが変わったいわゆる仲裁に中国は付き合わない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」 2016年3月8日