ここ十数日間、13億の国民の期待を一身に背負った全国人民大会代表・政治協商会議委員らは「両会」の場で熱論を繰り広げた。知恵と力を合わせ、進むべき発展の道を検討し、国の政策・方針について話し合われている。
小康社会の全面的実現が大詰めを迎えるなか、難題を乗り越えてひたすら前進し、新たな勝利を手にする--。国政を論じる最高の殿堂で、万民が心を一つにする「中国コンセンサス」が形成されている。
政府活動報告から第13次五カ年計画綱要草案まで、中国の向こう5年にわたる発展の方略と道筋が代表・委員らに示されている。
度重なる審議と討論を経て、目指す小康社会の全面的実現に関わる一連の重大な問題をめぐり、「両会」でコンセンサスが一層強固なものとなった。
全人代代表、経済学者の辜勝阻氏は、「今後の発展に向けて新発展理念が“道しるべ”であり、五カ年計画の“要”と“魂”でもある」と語った。新発展理念は中国の発展の全局に関わる本質的な変革で、“十三五”期間ないしさらに長い期間にわたる我が国の発展の考え方、方向性、力点を集約している。一方、五カ年計画は向こう5年間にわたる国家の経済・社会発展の青写真とビジョンを示しており、新発展理念を基に制定されている。