中国広核集団とチェコ電力(CEZ)は3月30日、プラハで「原子力エネルギーおよび再生可能エネルギー分野での全面的な提携に関する覚書」に調印した。中国の原子力発電は熾烈を極める国際競争の中、実力と信用を頼りに、中国の新たな「名刺」へと成長した。(人民日報「鐘声」国際論評)
中国の原発の海外進出が加速するに伴い、国際世論からは雑音も聞こえてくるようになった。一部の海外メディアは中国の原発の安全性を疑い、中には中国の海外原発プロジェクトが現地の環境に脅威を与えていると大げさに書きたて、中国の原発の経済効果に疑問を呈し、提携国の国家安全を懸念する海外メディアもある。様々な声が飛ぶ中、最も説得力があるのは事実ただ一つだ。
中国は原発の海外進出において常に安全を第一と考えている。中国の原発企業の持つ長期的な安全運営の経験および良好な核安全保持の記録は、中国の原発が海外進出するうえで重要な強みとなっている。例えば中国の原発輸出の主力である「華竜1号」は世界最高レベルの安全要求を満たし、重大事故の防止・緩和措置が整っている。安全指標の多くは第3世代原発技術の要求すらも上回っているほどだ。
中国は原発の海外進出において、環境責任を厳守している。中国・フランスの協力を例にとると、両国が昨年7月に調印した「民用原子力提携の深化に関する共同声明」では、中仏両国が使用済燃料の再処理によって生じた高レベル放射性廃棄物の管理技術、特に深層地質処理場の設計と建設の経験を共有するとの意向が強調された。中国が自主開発した第3世代原発のCAP1400は今年、南アフリカやトルコで契約調印式を行う予定だ。同原子炉は国内外で最新の原発標準を採用し、最も厳しい環境要求も満たすことができる。