しかしこれらの国は、最も根本的で重要な事実、つまり中国の意志と力を見落としているようだ。ラブロフ外相は先ほど南中国海問題に言及した際に、「南中国海問題のすべての当事国は、双方が受け入れられる政治的・外交的な解決策を模索し続けるべきであり、直接的な当事国以外は、すべての干渉の手段と問題を国際化させる意図を捨てるべきだ。南中国海問題を騒ぎたて、これを国際化させようとする意図は何の役にも立たない」と指摘した。
南中国海は資源が豊富で、域内国の人々が生きるため必要だ。南中国海はまた、東アジアと世界を結ぶ重要なルートだ。中国は南中国海問題で、率直な立場を表明してきた。中国は約束を重んじる責任ある国であり、直接的な当事国との交渉と協議による関連係争の解決に力を尽くしてきた。また中国政府の領土・主権および海洋権益を守る意志は、確固不動たるものだ。
中国は長年に渡り、アジア太平洋の協力に積極的に参与し、これを推進することで、建設的な力を発揮してきた。世界の経済成長が原動力を失うという課題を迎え、各国は長所を発揮し、手をつなぎ協力するべきだ。
南中国海の平和と安定の維持は、各国の利益に合致する。一部の国は自国の利益のために、南中国海を「係争海域」「問題海域」にしようとしているが、これは短絡的かつ自己中心的で、自国と他国を損ねる行為だ。南中国海を「平和の海」「繁栄の海」にすることが、唯一の正しい道だ。率直な対話により、多くの共通認識を形成し、多くの問題を解消し、多くの成果を共有する。協力とウィンウィンを軸とする新型国際関係を構築する意志を、着実な行動に変えなければならない。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年4月18日