インドメディアはしばらく前、フランスとインドがインド洋で合同軍事演習を行ったとの情報を明らかにした。昨年5月、「イスラム国」の武装勢力を空爆する軍事行動を湾岸地域で行った空母「シャルル・ド・ゴール」を筆頭とするフランスの艦隊は、任務完了後しばらく「消失」した。報道によると、フランス艦隊はこの期間、インド洋のゴア海域でインド海軍と10日にわたる合同軍事演習を行った。両国政府は1998年、戦略パートナーとしての枠組を構築し、海軍と空軍、海軍・空軍合同の軍事演習を定期的に行うことを決定している。
メディア報道によると、2015年の合同軍事演習は規模の大きさで際立つものとなった。フランス側からは、空母「シャルル・ド・ゴール」のほか、2隻の駆逐艦と1隻の補給艦が演習に参加した。「フランス側からはさらに原子力潜水艦が参加した可能性がある」との報道もある。この軍事演習は、空母作戦や潜水艦探知、海上阻止行動、補給など海軍の作戦のあらゆる状況を含むものとなったという。インドメディアは、「海洋の迅速な占領をねらう中国にとっても、専門的でよく訓練され、優れた装備を誇るインド海軍は脅威となる」としている。
アジア太平洋地域の情勢が緊張に向かう中、フランスの武器販売と軍事演習はとりわけ目立ち、警戒を促すものと言える。アジア太平洋地域の安定を守ることは世界各国の責任である。国際的な責任を負った欧州の大国であるフランスは、利害を適切に判断し、慎重に事を進める必要に迫られている。
「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月14日