南中国海、中米に譲歩の余地なし

南中国海、中米に譲歩の余地なし。

タグ: 軍機,南中国海

発信時間: 2016-05-20 13:32:03 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

ブルームバーグは19日、中米の軍機が接近した件について、「フィリピンが中国を相手取り申し立てた、南中国海問題の仲裁の裁決がまもなく下されようとしているが、米中間では緊張感が高まっている」と報じた。ジャパン・タイムズは同日、「本件はオバマ大統領がアジアで開催されるG7サミットを控え、日本の安倍晋三首相がG7で南中国海問題に関する統一戦線を形成し、中国の高圧的な動きに対抗するなか発生した」と伝えた。

中国の南中国海問題の専門家は、環球時報に対して、「EP-3は頻繁に南中国海を偵察に訪れている。定期的でもあれば、不定期的でもある。米国は今回、仲裁の結果が出る前に本件を大げさに取り上げることで、南中国海問題の熱を維持しようとした。現状を見ると、フィリピン新大統領の就任により、中比関係が好転する可能性がある。中国は国際社会での取り組みを続けている。米国は法的な圧力をかけようとしているが、中国から対処されている。しかし米国は南中国海問題の安定化を望まず、話題を何度もこしらえている。今や米国の触角は、南中国海に伸びている。これは中国の海洋権益の中心が南中国海にあるためであり、そのため米国のアジア太平洋リバランスも南中国海を手がかり、重要な場としている。米国が南中国海で、中国に近接偵察する頻度を高める可能性を否定できない」と分析した。

アルジャジーラは19日、「南中国海を軍事化させているのは、中国ではなく米国=外交部長」と題した、中国の王毅外交部長のインタビュー記事を掲載した。王部長は、「軍事化と言うならば、我々は南中国海に空母が、さらにその上空に戦略爆撃機が来て、中国の島礁にミサイル駆逐艦が絶えず接近し、中国に軍事的圧力をかけているのを目にしている。おそらくこれこそが軍事化なのだろう。それから大規模な軍事演習、それからフィリピンによる各種軍事基地の建設もそうだ」と述べた。

軍事専門家の趙小卓氏は、環球時報に対して、「中米の南中国海の対立は、すぐに解消できるものではなく、一定期間に渡り常態化された現象になるだろう。中米両国は各自の安全・軍事戦略で、譲歩の余地を失っており、これがその根本的な原因となっている。米国の南中国海への軍事介入は、その覇権主義という本質によるもので、主に同盟国の間での国際的な信用を維持するためだ。米国の南中国海における勝手な行為に対して、中国は必ず反撃し、国と領土の保全を守ることになる」と述べた。

「中国網日本語版(チャイナネット)」2016年5月20日

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