G20は今年、アフリカと後発発展途上国の産業化の協力を支持し、各国の産業化の発展の加速に協力し、貧困削減と持続可能な開発の目標を実現する。
G20は今年、気候変動問題を高度に重視し、すでにG20の史上初となる気候変動問題に関する主席声明を発表している。4月22日以降にパリ協定に早期調印し、同協定の早期発効を促すと約束した。国連の潘基文事務総長は、G20が責任ある姿勢を示したことに歓迎すると特に言及し、中国のリーダーシップを称賛した。
G20はさらに、農業、雇用、包容な商業などの問題について広く議論する。また女性、若者、農家に注目し、農業の革新と持続可能な開発を促す。マクロ政策の調整と雇用拡大の関係を模索し、創業による雇用創出を奨励する。
G20が強調するのが、「大開発」という概念であることに注意が必要だ。自国の比較優位性と付加価値に基づき、開発の問題を直視し実行可能な行動計画を提案すると同時に、経済を見据え成長と開発の関係を多角的に検討する必要がある。開発のために開発を論じるだけではなく、開発を経済成長の源泉、G20の議事日程を貫く遺伝子とすることで、各種議題に浸透させる。マクロ経済政策から国際貿易・投資、革新的な成長モデルから世界経済ガバナンスに至る今年のG20の議事日程には、開発という見地が欠かせない。
「革新的な成長モデル」という議題について、G20は革新、新産業革命、デジタル経済、構造改革などの問題を重点的に議論する。革新駆動および構造改革を通じ、単純な財政刺激と金融緩和策に依存する現状を打破し、中長期的な成長の潜在力を高める。中国はG20の革新的成長の青写真の制定を推進し、包括的な革新理念を強調し、開発途上国の研究開発能力の強化への支援を重視している。先進国と開発途上国の産業化の格差とデジタルデバイドを縮小し、開発途上国の新経済への進出のハードルを引き下げ、ボーナスの共有に力を貸している。
「より効率的な世界経済・金融ガバナンス」という議題について、G20は世界経済ガバナンスのメカニズム改革の推進に力を入れ、開発途上国と新興国の地位と発言権を高める。中国は今年、G20国際金融枠組み作業部会を再開し、国際金融機関(IMF)と世界銀行の改革推進を継続する。国債再編や、世界金融セキュリティネットワークなどの問題の議論を掘り下げる。普恵金融(金融包摂)を推進し、金融により多くの開発途上国と弱者に貢献する。エネルギー、汚職撲滅のガバナンスと協力を強化し、エネルギー効率・再生可能エネルギー行動計画、汚職官吏引き渡し原則を制定する。法治・規範化された、良好な国際発展環境を形成する。